「おぼえている手帳」を一日でも早く使ってほしいと思っています
悲しい出来事がありました
このホームページをご覧のみなさまは、認知症のご家族をお持ちか、または高齢者福祉施設の関係者の方だと思います。
今回は、私の周りで最近あったことを、お伝えしたいと思います。
いつも私によくしてくださる知人の女性がいました。その女性のおかあさまの様子がSNSに投稿されているのを知って、私は「おぼえている手帳」が、お役に立てるかもと考えていました。
その数日後に、ばったり道ばたでその女性に会い、おかあさまの様子をうかがいました。なんでも、話をして意思の疎通ができるときと、できないときがあるとのこと。
そして、お役に立てるかもと思い、一冊お渡ししたのです。
ですが、その方のお母様は、その日になくなられてしまいました。お渡しした日の内に連絡があり、わかりました。
私自身はお目にかかったことはなかったのですが、お世話になっている方のことでもあり、とても悲しい思いがありました。
一日でも早く使ってほしい
そこで、思ったのです。もし「おぼえている手帳」を使いたいと少しでもお考えであれば、一日でも早く使ってほしいと。そうすれば、その日のうちにコミュニケーションや会話が記録されます。すると、それをきっかけにしてまた話ができます。また、ご自身の写真をみることで、自分が連続した時間の中に生きていることが自覚され安心感も持てるのです。
もし、使わなければ、その方の記憶に残る事柄は、かなり限られます。
そして使い始めれば、その日以降の記憶が断片的にでも、保存されます。「おぼえている手帳」を開くことで、記憶として確認できるようになるのです。
そのことで、ご本人が安心感を持つことができるようになると考えています。
もしご不明な点があれば、今月のZoomセミナーにご参加ください。どうぞよろしくお願いいたします。
