「おぼえている手帳」は2つの時間を生み出します
書くのに時間はかかりますが
おぼえている手帳を最初にやろうとすると、やや手間がかかります。
まず書くこと。そして回りのかたが写真を撮ることです。これらは一つ一つはかんたんです。そして「おぼえている手帳」のためにやることを習慣とするのはちょっとハードルが高いかもしれません。
生まれる時間その1:文字を書く時間が生まれる
そしてやっていくうちに2つの時間が生まれます。やっていくうちにそれが実感できます。
まずひとつは、文字を書く時間です。文字を書くことで脳が活性化されるのはいくつもの科学的な裏付けがあることです。
そしてもう一つは、見直す時間です。「おぼえている手帳」の中にある、ご自身の写真、そして自分で書いた文を見る事で、そのときの出来事が再生されるのです。ページをめくることで、時間の経過も感じる事ができます。
IT機器のような、特別な器具も必要とせず、認知症の高齢者の方がご自身の残った能力だけで使うことができる。そして、脳を活性化し、時間や経験を再体験することができる。
それが、「おぼえている手帳」なのです。