『認知症の人は何を考えているのか』の著者 渡辺哲弘氏に推薦文をいただきました。

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 書籍『認知症の人は何を考えているのか』(講談社)を以前紹介させていただきました。
 認知症の理解に不可欠な基本的必読書だと思います。

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 その著者である渡辺哲弘氏から「おぼえている手帳」について推薦文をいただきました。
 以下がそれです。

 この「おぼえている手帳」を初めて見た時、介護施設で勤務していた頃、何人もの認知症のお年寄りが大事そうに手帳を持っていたことを思い出しました。その手帳には、「家族でレストランに行った」とか「孫が遊びに来てくれた」など書かれていて、それを読み返すことで「あぁ、こんなことがあったんだ」と納得されているようでした。
 認知症になると多くの方が自分自身で覚えにくくなっていることを実感されていて、だからこそ、私たち以上に一生懸命覚えようとされます。過去の体験はその人の生きた証であり、この手帳は「写真」と「文章」を使うことで、認知症になって覚えることが難しくなっても、自分の生きてきた証を残すことが出来るのです。

 またこの手帳の活用についてですが、以前、認知症高齢者を対象とした入所施設の管理者の方から、「職員は『お風呂に入りませんか?』とか『お食事をどうぞ』など、介護をする際の声かけはするものの、それ以外の会話が少ないのが気になっていました。認知症の利用者さんともっといろいろな話をしてほしいのですが、それを職員に言うと『話しかけても会話が続かないから、何を話していいかわからなくて』と返事が返ってきて…」と相談されたことがあります。

 私達も友達と旅行の話をするにしても、何も目の前にないまま話すより、パンフレットを見ながら話した方が盛り上がりますよね。特に認知症になると覚えることが苦手になり、目の前に何もない状況で会話をする為には、相手が言ったことを覚えている必要もあり、苦手になる方も多いです。そこで活躍するのが、この「おぼえている手帳」です。写真や文章を見ながら、「これはね、○○に行った時のもの。△△が美味しかった!って書いてあるわ」みたいにお話ししていただけると思います。ぜひこの手帳を利用者さんと一緒に見ながら、お話してみてください。利用者さんの生きてきた証にふれることが出来ると思います。

 渡辺氏には専門家の立場から、私自身も気がついていなかったような「おぼえている手帳」のポイントについて、きちんと把握しピックアップしていただいたと思います。
 ありがとうございました。
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