グループホームでの導入をご検討のみなさまへ その1 逆に時間が生まれます

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週に1回書くだけで、豊かな時間が生まれます

 このホームページをご覧の皆様の中には、介護施設の関係者の方も多くおられるのではないかと思います。
 そして、いくつか疑問とか不安もあると思います。

 今回は、現時点で私が想定しうる各種の疑問について応えていこうと思います。

 まず、「おぼえている手帳」は時間がかかるのではないかという点について。

 私が今までテスターの方々にお願いした経験、または、自身の経験としては、最初はちょっとだけ手間や時間がかかります。それは高齢の方は書く経験が直近にはなくなっていることもあるかもしれません。
 ともあれ、文字を書くことは手続き記憶としてはいちばん手軽で大きなものではないかとも考えます。また、文字を書く事による脳の活性化は、科学的にも証明されているそうです。
 

書くことに集中する時間、見直す時間が生まれます


 また、やりはじめてからは、逆に時間が生まれると思います。
 これは、主に書くことになれてからですね。書くことはじっくり集中する時間なので。
 さらに習慣としてつづけ、記録が蓄積してきたら逆に時間が生まれるはずです。
 記録を見直すことは、認知症の高齢者の方にとっては、自身の最近の経験を確認することだからです。確認と言っても記憶にないことなので、そのたびに新鮮と感じるかもしれません。ともあれ、その中に間違いなく自分の字があり、自分が写っている写真があるわけです。
 これは、開くたびに食い入るように見ることになるはずです。
 そして見ているあいだはずっと真剣に集中しているのではないでしょうか。
 スタッフの方もその間は、横で見守ったり、写真に写っていることを題材にコミュニケーションが生まれたりするはずです。

 「おぼえている手帳」には、こういう効果が期待できます。
 もちろん、第一に高齢者ご本人の方のためのものです。そして副産物的に、こういう時間が生まれることものぞみうるツールだと考えています。

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