ご利用いただいた方の感想を紹介します
経済産業省オレンジイノベーションプロジェクト採択事業となっている「おぼえている手帳」。
経産省からご紹介いただいた、ご利用者の方にヒアリングする機会をいただきました。
大田区の施設に通われている方ですが、以下のような状況だそうです。
まず、文字を書く意欲を持っているそうです。
そして、精神的に安定しているとのこと。
認知症の方は、日常の生活の中で、「失敗してはいけない」という緊張感をずっと持っているそうです。そして「おぼえている手帳」を書いている時には、そういった感覚から解放されるとのこと。とても穏やかな時間を持つことができているそうです。
筆記具はシャーペンをご利用とのこと。お使いの「おぼえている手帳」は、ノートタイプですが、紙質との相性をよいと感じられているようです。
ご家族との会話は増えたそうです。とくに写真を見ながら、会話をするきっかけになっているとのこと。写真をみて、ご自身の中で思い出しているように見受けられることもあるそうです。
認知症の方は、ご自身のいろいろな感覚が喪失していることでいろいろな戸惑いがあると想像します。
そして、「おぼえている手帳」によって、そういう日々の中に、精神的な安定がもたらされているのなら、制作した甲斐があった。そんなふうに感じました。